※2024/05/11に公開した記事を再編集したものです。
むかし懐かしい
モチーフ編みのブランケットです。
モチーフが編まれたのは
62年ほど前のことです。
途中まで繋がれ、
カーディガンになる予定だったようです。
着る人は、当時2、3歳の私。
2年ほど前に、
もともとの “製作者”である母から
「これ、なんとかなるかしら」
「純毛だから無碍にできなくて」
「私は、目がよく見えないから」
「あげるから何とかして」と
繋ぎ用に、当時購入した
”かせ“ の純毛毛糸とともに
託されました。
その当時は毛糸だけではなく
色々なものが高価で
また、今のように溢れるほどの商品は
なかったように思います。
アクリル毛糸などもなく
既製品のセーターも高級品でした。
母や祖母が
家族のセーターや
股引き、沓下、
腹巻きなどを手編みし
翌年にはほどいて、
丁寧に洗い
編みくせを伸ばし
成長した子供の体格に合うように
編み直していた光景を
うっすらと記憶しています。
母には、
いったん解いて別のものに仕上げることを伝え
引き受け、やっと時間が取れたので
取り掛かることにしました。
サイズは60センチ×100センチと、少々小さめですが
“高級“ 純毛製のため(!?)
ほっこりと暖かく心地よい肌触りの
どこか懐かしい(だって、62年前だもの)
ブランケットに仕上げることができました。
やっと仕上がったのを母に見てもらい
何十年も気にかけていたであろう毛糸が
ようやくかたちになり
ほっ、と肩の荷を下ろしたように
可愛いね、と微笑んでいました。
ほっ。。。。。。
コメント